5/27/2015

No.50 [リガンドバイアス] 新規のアペリン受容体アゴニスト

DiscoveRx独自のEnzyme Fragment Complementation (EFC) 技術を用いたPathHunter®アッセイでは、Gタンパク質結合受容体(GPCR) に対する複数の機能アッセイ(β‐アレスチン、セカンドメッセンジャー、内在化)を提供しています。

GPCRが活性化されると、Gタンパク質依存的またはGタンパク質非依存的な事象の両方を引き起こしますが、DiscoveRxのアッセイ方法は強制カップリングを行っておりませんので、細胞生物学を乱さずに各シグナル経路を定量的に評価することが可能です。

これらの特徴をもつPathHunterアッセイは、バイアスリガンドの同定にもご活用いただけます。本日は弊社PathHunterアッセイを用いて、バイアスリガンドを検証した実用例をご紹介させていただきます。

PathHunter GPCRシグナル経路プロファイリング原理
Fig. 1. 機能的セルベースアッセイの幅広い選択肢 
(左)セカンドメッセンジャー (cAMP/Calcium) :検証済み細胞株を用いた高感度かつ確実なセカンドメッセンジャーアッセイ
(中)β‐アレスチン:Gタンパク質に非依存的なβ‐アレスチン誘導を利用したアッセイであり、あらゆる薬理作用の評価に対応
(右)GPCR内在化:直接的かつ定量的にGPCRの内在化(エンドサイトーシス)を評価

[文献] Design, Characterization, and First-In-Human Study of the Vascular Actions of a Novel Biased Apelin Receptor Agonist (直リンク・無料ダウンロード)

アペリン((Pyr1apelin13)は、アペリン受容体に結合し、循環器制御において重要な役割を果たしている。 最近の文献 (Brame AL et al. (2015) )では、DiscoveRxのセルベースアッセイを利用してバイアスリガンドであるMM07を同定したことが報告された。これらの結果はバイアスがかかったアペリンアゴニストが、肺動脈性肺高血圧症のような疾患の治療法として有効である可能性を示唆している。


Comparison of in vitro functional activity of [Pyr1]apelin-13 () and MM07 () in G-protein-independent β-arrestin recruitment and receptor internalization cell-based assays. 


最新のGPCRターゲットリストはこちらから。


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