No.127 エルニーニョ現象の影響

今冬は大規模なエルニーニョの影響で、カリフォルニアでも大雨が度々降っています（シエラネバダ山脈には大雪が）。水不足が続くカリフォルニアですので恵みの雨なのではありますが、一度に大量の雨が降るために土砂崩れや洪水などの災害も発生してしまっています。そもそもアメリカの道路は水はけが悪いので、ちょっと大雨が降るだけで道路が冠水してしまいます。

San Jose Mercury Newsより転載

エルニーニョ現象とは：
《El Niño events》赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に1度、海水温が平年より高くなる現象。発生海域のみならず、世界的な異常気象の原因となる。逆に海水温が下がるラニーニャ現象も知られる。→ダイポールモード現象 

[補説]この海域は通常、貿易風が暖水を西に移動させ、深海から冷たい湧昇があることで同緯度の他の海域より水温が低い。ところが貿易風が異常に弱まることで、暖水の移動や湧昇が抑制され、この現象が発生する。狭い海域のみで生じるエルニーニョ1より広範囲で甚大な影響を及ぼす。 

～Goo辞書より～

米メディアSan Francisco Business Timesによると、洪水が発生した結果、赤く塗られている地域が水没の災害に見舞われる可能性が高いとのこと。同地域内はシリコンバレー・ベイエリアとなっており、FacebookやYahoo、Googleのほか、Dell、Intel、Oracle、CiscoといったIT企業が所在します。このような大規模な洪水が起これば少なくとも10社以上の有名IT企業が洪水の影響を受けるとなると、地域災害という観点のみならず経済にも大きく影響を及ぼすことが懸念されています。

ちなみにDiscoveRx本社はこの地図によればギリギリ洪水は免れそうです。

参考記事：
At Least 10 Tech Campuses Threatened By El Niño Flooding
El Niño not fizzling: More storms barreling toward California

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