複雑ながん免疫療法治療薬の開発には、新薬候補物質によって引き起こされる、免疫エフェクター細胞によるターゲットがん細胞の細胞死を検証できる簡易なセルベースアッセイが必要とされています。新薬候補物質の機能を同定するには、定量的かつ高感度の細胞毒性アッセイが不可欠です。また、これらのアッセイはRI(放射性同位体)や染料を使わずに、共培養中のエフェクター細胞の細胞死も混在する中で、ターゲットがん細胞のみの細胞死を特異的に検出する必要があります。
KILRアッセイはターゲット細胞内部にタンパク質タグが発現されており、ターゲット細胞の細胞死でのみ、タグが細胞上清に放出されます。このタグを利用して化学発光を検出する本アッセイは、RI(放射性同位体)や染料を一切使わずに、ターゲット細胞の細胞死を簡単に検出することができるほか、96ウェルプレートの1つのウェルに100個未満の死細胞でさえも検出が可能であり、これは細胞毒性が低い抗体-薬物コンジュゲートのような分子を検出する程非常に高い感度です。
KILRアッセイの詳細はこちらから。
プレスリリース原文(英語)はこちらから。
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