皆様ご存知の通り、本日11月8日は米国では”選挙の日(Election Day)”、つまりアメリカ合衆国の公職選挙の日であります。Election Dayは11月の第1月曜日の翌日の火曜日とされています。日本では選挙は通常週末に行われますが、なぜアメリカでは平日に選挙が行われるのでしょうか。
それは遠い昔移動手段がまだ発達していなかった頃に遡ります。広大な国土のアメリカでは投票所から遠くに住む人は丸一日かけて投票所に移動をしなければなりませんでした。またキリスト教徒が多かったため、日曜日は安息日として休みます。そのため日曜日には選挙を行うことができず、また月曜日を選挙日としてしまうと日曜日に移動をする必要が出てくるため、それでは日曜日が安息日とはなりません。
そのため、遠方の人も日曜日は休み、月曜日の一日をかけて投票所をめざし、火曜日に投票を行うこととし、伝統的にアメリカでは投票日は火曜日となっているのだそうです。
現代では、火曜日は平日であり仕事をしている人が大半ではありますが、選挙の日はデラウェア州、ハワイ州、ケンタッキー州、モンタナ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オハイオ州、ウエストバージニア州および海外領土のプエルトリコなど、州によっては休日となります。その他の州では必要に応じて選挙に参加できるよう有給で時間を作ることを雇用主達に要請されます。
尚、投票所は多数(公的機関(学校や教会、図書館など))ありますし、また日本と同じく期日前投票制度もありますので、考慮されていると感じます。
文化の違いなのか興味深いなと感じるのは、投票をすると”I VOTED”と書いてあるシールが配られ、それをみせるとドーナツ屋さんがドーナツを、セブン・イレブンはコーヒーを無料提供するなど、様々な特典があるようです。そのようにして国民の関心を引いているのでしょうか。いずれにせよ全世界が注目する選挙が現在行われております。
参考記事:
アメリカ合衆国大統領選挙
選挙の日 (アメリカ合衆国)
アメリカの大統領選挙を11月の第一火曜日に行う理由とは?
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